こんにちは!DORMITORIO寮事業部の曽我です
今日は私が好きなサッカー界の偉人たちのエピソード集です。有名なものも多いのでご存じのエピソードも多いかもしれませんが最後まで楽しんでください。
ペレ (Pele) が実行した、 予言のゴール
1958年のスウェーデン大会でのペレはまだ17歳7カ月だった。現在のフランス代表のエース、キリアン・エムバペが2018年のW杯で一世を風靡した時の年齢が19歳6カ月だったことを考えても驚異的な若さだ。
ペレはこの大会に背番号10、トップ下のレギュラーで参加し、グループ・リーグ3戦目のソ連戦から出場。その時は0ゴール、0アシストで終わったが、準々決勝のウェールズ戦でその本領を発揮し始めた。
後半21分、ペナルティエリア内でゴールを背にしたまま、胸で受けたこぼれ玉を、クルッと反転していきなりシュート。これがゴール左隅に決まり、W杯初得点となった。
続く準決勝フランス戦では、華々しくハットトリック(3得点)を決める快挙を達成。特に、3点目となった試合終了間際のゴールは、ゴール前でのディフェンダーとの1対1の対決を、ボールを浮かせてかわした高度なものだった。
この準決勝のフランス戦で、ハーフタイム時点で2-1とリードしていたにもかかわらず、ペレは「もう一点取る」と言い放ちました。
そして彼はその言葉を忠実に実行し、実際にゴールを決め、ブラジルを決勝へと導きました。
このエピソードからの学び:
ペレのこのエピソードからは、自分自身への絶対的な自信と、それを実現するための行動力の重要性を学ぶことができます。
ディエゴ・マラドーナ (Diego Maradona) の "神の手"と"世紀のゴール"
1986年のワールドカップ、アルゼンチン対イングランド戦は、マラドーナのキャリアを象徴する試合と言えるでしょう。
彼はこの試合で2点を決めましたが、それぞれが全く異なる方法で得られたものでした。
1つ目は彼自身が「神の手」と名付けた手でのゴール
両チーム無得点で迎えた後半6分、ドリブルでゴール正面に切り込んだディエゴ・マラドーナは、ホルヘ・バルダーノとの壁パスでDFラインを抜けようとした。イングランドのスティーヴ・ホッジがパスをカットしたが、蹴り上げたボールはペナルティエリア内にふわりと浮かんだ。
落下地点にはマラドーナが走りこんでおり、GKピーター・シルトンは慌てて前方へ飛び出した。両者は空中でボールを競り、シルトンのパンチングより先にマラドーナがボールに触り、ゴールに流し込んだ。
マラドーナがヘディングを決めたように見えたが、イングランドの選手は主審にハンドをアピール。テレビ中継の再生映像には、マラドーナがジャンプしながら振り上げた左手の拳でボールをはたいている瞬間が映っていた
だが、主審はマラドーナがヘディングでボールにコンタクトしたと判断し、ゴールを認めた。
マラドーナは試合後のインタビューでこのプレーについて聞かれると、「ただ神の手が触れた」と表現した。以後、サッカー界ではこれに類するプレーが神の手(Hand of God)と呼ばれることになった。
そして2つ目は素晴らしいドリブルから生まれた「世紀のゴール」と呼ばれる“5人抜き”ゴール
その当時の審判は下記のように語っています。
「マラドーナは中盤から出てきて、私は彼を近くで追っていたんだ。彼のような選手の審判をするときは目を離すことができないからね」と振り返り、以下の様に続けた
「イングランドの選手たちは3度も彼を倒そうとしたが、彼の勝利への欲求が彼を前に押し出し続けたんだろう。彼がボックスに入るまで私は何度も『アドバンテージ』と叫んでいたよ」
「私はボックスの外から見ていて、この選手がどのように3人のDFをかわして、50メートル近くも走ってきたのかと思ったね。『DFが彼を倒そうとするだろう』と思っていたね。そうなることを予想していて、ペナルティの笛を吹く準備はできていたよ」
「驚いたことに、彼はドリブルで他のDFとGKの間を抜けて“世紀のゴール”を決めたんだ」
「この歴史的な偉業に、一人の人間として、審判としての役割を果たせたことを誇りに思うし光栄だ」
「もし私が3つの接触でファウルの笛を吹いていたら、あんなに素晴らしいものを目撃することはなかっただろう。私が与えたアドバンテージは、私の最も誇れる成果だよ」
この2つのゴールは彼の才能と同時に、サッカーの規則に対する彼の反逆的な姿勢を示しています。
エピソードからの学び:
マラドーナからは、規則に縛られず、自分自身のスタイルと才能を最大限に活かすことの大切さを学ぶことができます。
以上、サッカーの偉人エピソード、ペレ、マラドーナ編でした。また他の偉人エピソードも記事として続けていきます。